2025年9月30日 第35回職業奉仕賞表彰式

 第35回職業奉仕賞の表彰式が執り行われ、公益財団法人鳥取市文化財団あおや郷土館 学芸員 奥村寧子さんに、表彰状と記念品を贈呈し職業による貢献を称えました。

会長あいさつ

 本日は第35回職業奉仕賞の表彰式です。鳥取北ロータリークラブは「職業を通して社会に貢献する人」を毎年表彰しています。
 本年は、昨年卓話をお願いしました公益財団法人鳥取市文化財団あおや郷土館学芸員の奥村寧子様に「職業奉仕賞」を贈呈いたします。奥村様は「日本初の女性弁護士 中田正子」を長年にわたり研究され顕彰活動をされてきました。そのご功績は顕著なものがあります。
 今後のご活躍を祈念いたします。

受賞者

公益財団法人鳥取 あおや郷土館
学芸員 奥村寧子氏

推薦理由
 鳥取北ロータリークラブでは、職業を通じて社会に貢献し、地域に光をもたらす活動を行っておられる方々に対して、職業奉仕賞を贈呈しています。
 この度、令和7年度の受賞者として、公益財団法人鳥取市文化財団 あおや郷土館 学芸員 奥村寧子様を推薦いたします。
 奥村様は、鳥取市で弁護士事務所を開かれた日本初の女性弁護士の中田正子氏の顕彰活動と研究にご尽力をされてきました。鳥取北ロータリークラブでは、令和6年9月に「日本初の女性弁護士 中田正子」のテーマで卓話をして頂きました。中田正子氏の功績は、女性の社会進出や法曹界における歴史的意義のみならず、郷土の誇りとして次世代に伝えるべきものです。
 奥村様は、資料の発掘・整理、展示の企画運営、講演や執筆などを通じて、中田正子氏の業績を広く一般に紹介し、その存在を地域や全国へと発信してこられました。特に、あおや郷土館での常設展示や特別展の開催及び対外的講演活動も顕著にされています。また、地元小中学校との連携などを通じて、教育的意義の高い活動を継続されていることは特筆に値します。
 これらの地道な活動は、まさに「職業を通じて社会に貢献する」というロータリーの職業奉仕の理念を体現するものであり、郷土史の継承と地域文化の発展に大きく寄与されています。
 よってここに、奥村寧子様を鳥取北ロータリークラブ「職業奉仕賞」の受賞者として強く推薦いたします。

受賞者ご挨拶 奥村寧子氏
 職業奉仕賞をいただき、誠にありがとうございます。未だに私なんかがいただいて良いのかという思いでいます。
2006年に鳥取市歴史博物館の学芸員だった時に、中村正子さんに関わる資料に出会いました。色々調べたり、ご遺族に色々お話を聞いたり、明治大学の資料なんかも調査をしてきました。
 そして、昨年2024年、NHKの朝の連続ドラマ小説「虎に翼」が放映されるということで、それまでの調査研究と成果とまとめ展覧会を開催しました。たくさんの方に展示を見ていただきました。また、県内外で中田正子さんのお話をさせていただく機会がありました。鳥取市文化財団やあおや郷土館の皆さんの理解や協力を得ながら、お陰様でここまでやってくることが出来たと思います。これからもこの賞に恥じないよう、心身健康で頑張って参りたいと思います。
 本日は誠にありがとうございました。