奉仕と親睦の記録

The Rotary Club of Tottori North 2010~

ロータリー財団地区補助金による森林整備事業

 「森は海の恋人」。森林整備を行うことで、海もより豊かにしていくことができます。3年間にわたり、地元の鳥取県東部森林組合の協力を得ながら、当地の鳥取市内の小学校の児童も参加し地区の雑木、竹林を伐採し、クヌギの苗を植樹してきました。

 全国的に森林の荒廃が問題となっています。特に、竹林の整備は喫緊の課題であると認識しています。放置竹林の竹の根は周囲へと侵出し、そこに生育する樹木の健全な成長を阻害します。多くの植物は竹より背が低いため陽光を遮られやがて枯れ死してしまいます。

また、人間の活動によって維持されてきた里山の生態系とそこに生育する植物や動物、里山独特の生物多様性が失われつつあります。人家に近い里山では、野生動物による農作物被害の他人身事故も発生しています。里山において竹林整備をすることは、山全体の地水力・保水力を向上させ、里山の生物多様性を保全するうえでとても重要になっています。
 このような背景から、2017年から2019年にかけて、ロータリー財団地区補助金を活用した、森林整備の活動を行ってきました。


[2017年11月27日、鳥取市松上地区]

 鳥取県東部森林組合の協力を得たほか、当地の鳥取市立明治小学校の児童も参加し同地区の雑木、竹林を伐採し、クヌギの苗(150本)を植樹しました。

 当日は、明治小学校に集合し、本家会長から本事業の主旨の説明と参加への謝辞の後、現地へ向かい、ロータリアン・森林組合・小学生混合の6班に分かれ森林組合職員に指導をしてもらいながら植樹を行いました。

[2018年11月26日、鳥取市国府町宮ノ下地区]

鳥取県東部森林組合の協力を得て、当地の鳥取市立宮ノ下小学校の児童も参加し同地区の雑木、竹林を伐採し、クヌギの苗(180本)を植樹しました。

 当日は、宮ノ下小学校に集合し、森本会長から本事業の主旨の説明と参加への謝辞の後、現地へ向かい、ロータリアン・森林組合・小学生混合の4班に分かれ、森林組合職員に指導をしてもらいながら植樹を行いました。

[2019年11月22日、鳥取市気高町山宮地区]

 地元の鳥取県東部森林組合の協力を得て、当地の鳥取市立逢坂小学校の児童も参加し同地区にクヌギの苗(180本)を植樹しました。

 当日は、逢坂小学校に集合し、小林会長から本事業の主旨の説明と参加への謝辞の後、現地へ向かい、ロータリアン・森林組合・小学生混合の4班に分かれて、森林組合職員に植樹の指導をしてもらいながら植樹を行いました。

 なお、森林整備活動の様子は、地方紙及び中央紙に掲載されると共に、地域のテレビニュースでも紹介されました。

ロータリー財団地区補助金による砂丘用車椅子の寄贈

 鳥取砂丘では、通常の車椅子が使い難いという問題があり、車椅子利用者は砂丘の観光が思うようにできないというのが実態でした。そこで当クラブは、ロータリー財団地区補助金を活用して、砂丘用車椅子2台を鳥取市に寄贈し、車椅子利用者の砂丘観光に役立ててもらうこととしました。

[贈呈式と試乗会]

 2013年8月20日(火)に鳥取砂丘ならびに砂像美術館に隣接している「砂丘情報館サンドパル」(鳥取市福部町湯山)で竹内 功鳥取市長を招き砂丘用車椅子2台を贈呈するとともに、試乗会を行いました。試乗会では、鳥取市内の高齢者2名に利用していただき、試乗された主婦(69)は、「車輪が大きくて揺れも少なく、乗りやすかった」と好評でした。後日、贈呈式と試乗会の様子が新聞2社、テレビ2社によって報道されました。

[デモンストレーション]

 2013年9月29日(日)、鳥取市主催砂丘一斉掃除の日に、一斉清掃の後、砂丘用車椅子の利用希望者(県外からの観光客で高齢者)に乗車していただき、ロータリアンが操作を支援しました。砂丘用車椅子は、砂丘の下り坂では操作しやすかったが、登り坂では2人の操作支援が必要であるため、同車椅子を管理している「鳥取砂丘パークサービスセンター」(自然公園財団鳥取支部、鳥取市福部町湯山)の御厚意により、現在では、登り坂で使用する「曳ベルト」を同車椅子に常時装備したうえで、供用しています。

[車椅子の利用状況]

 鳥取砂丘パークサービスセンターで利用状況を聞き取り調査したところ、2013年8月20日から同年9月30日の間の利用状況は、一般利用者26名、団体利用3件のほかに救急搬送利用1件がありました。砂丘上での熱中症患者等の救出に、ヘリコプターと連繋しながら救出・搬送に曳ベルト付本車椅子が有用であったとの、同サービスセンター職員の意見がありました。

鳥取砂丘及び湖山池青島の一斉清掃

 年2回の鳥取砂丘一斉清掃、及び湖山池青島一斉清掃に継続的に参加してきました。
なお、令和元年度からは、秋の一斉清掃は岩戸海岸から青谷海岸までを清掃範囲とし、「山陰ジオパーク一斉清掃」に改称されています。

長い歴史を持つ勤労学生表彰と職業奉仕賞の継続

 当クラブでは、働きながら学ぶ勤労学生を表彰する「勤労学生表彰」、及び地域において職業を通じて社会に奉仕されている方を表彰する「職業奉仕表彰」を、それぞれ1968年及び1974年から毎年継続して行っています。

 今期10年間においても、27名の方に勤労学生賞を、また19名の方に職業奉仕賞を贈呈しました。

[2017年2月21日(火)会長挨拶より抜粋]

 みなさん、こんばんは。本日は第50回勤労学生表彰の夜間例会です。

 まず、勤労学生の3名の皆さんのご受賞おめでとうございます。北ロータリークラブとしては、1968年の第1回授与式から数えて今年でちょうど50回目にあたり、これまでに総数307名に授与しました。受賞の皆さんは、働きながら勉強をされてきたわけですが、実は私も20代の時に、ある資格を取るために仕事で疲れた体に鞭うって4年間勉強したことがあります。ですから、働きながらの勉強がいかに大変であるかはよく分かります。今のこの努力を、頑張って良かったと思う日が必ず来る事と思います。

[2020年1月21日(火)会長挨拶より抜粋]

 今月は職業奉仕月間です。

 職業奉仕はロータリー活動の原点です。1905年、職業道徳の欠如が蔓延した時代に、ポール・ハリスが三人の仲間と行った公正取引がそのまま友人取引に発展したことで、ロータリークラブは誕生しました。

 職業奉仕の心は、事業や職業において最も高い倫理基準の中で、あらゆる職業を尊重し、ロータリアン一人ひとりの職業を社会に奉仕する機会として重んじることです。要は、自分の事業や職業を「四つのテスト」に従って働けば、誰でも世の中の為になり、奉仕につながるということです。

 今日は、実際に自分の仕事を一生懸命され、社会に貢献された2名の方々に対する職業奉仕賞の授与式です。この企画は、1974年より当クラブで実施されている事業です。後ほど2名の受賞者に対する授与式を行います。職業奉仕を通じて実際に社会に大きく貢献されている良き実例です。

高知北ロータリークラブとの交流の継続

 1997年に始まった高知北ロータリークラブとの相互訪問は、この10年間も継続して行われました。隔年で鳥取と高知を交互に訪問し、高知では太平洋の幸を、鳥取では日本海の幸を味わいながら、親睦を深めてきました。さらに、周年行事には相互にお祝いに駆け付ける慣例となっています。

 高知北ロータリークラブとの交流に加えて、2013年には大阪府高槻ロータリークラブとの交流を行いました。同クラブの会員11名が来県され、例会に参加されました。これは、当クラブの元会員である朝倉氏の仲立ちによるものです。

 「2013年11月12日(火)の例会における会長あいさつ(副会長が代行)」

 本日は大阪の高槻ロータリークラブより、11名の会員の皆様にお出で頂いています。 高槻ロータリークラブの皆さん、寒い中有難うございます。昨日は、鳥取市賀露の渡辺旅館にて蟹料理で懇親をしました。高槻クラブより、灘の原酒となったお酒をご持参いただき、大変美味しく、また和やかに懇親出来ました。初めてお会いしたとは思えないほど楽しい会でした。どうぞ鳥取を楽しんで帰ってください。

職場訪問

 会員の紹介等によって様々な職場を訪問しました。自らの職場とは異なる職場を実際に見て、参考になる面がたくさんありました。なお、訪問先は、次のとおりです。

 県議会傍聴
 花回廊、二十世紀梨記念館
 鳥大農園、福祉施設
 神谷清掃工場
 大江ノ郷自然牧場、福田養蜂場
 鳥取赤十字病院、高田酒造場
 高田酒造場
 隼ラボ
 大型分譲地工事現場
 水野商事新工場

会員家族の交流と親睦

 毎年末には、会員家族を含めて盛大な家族会を実施しました。親睦担当が趣向を凝らし、会員家族が大満足の家族会を行っています。また、奥出雲地方、とっとり花回廊、皆生温泉などへ、バス旅行も行い、親睦を深めました。

 2012年、当クラブ専属バンド「ノースジュエルズ」が誕生しました。当クラブの音楽愛好家が中心となって、クラブ外から客演者に加わってもらい、演奏するバンドです。ノースジュエルズは「北の宝石」であり、年忘れ家族会、納涼例会、5クラブ合同例会など、クラブイベントの折々にきらめく音楽を提供してもらいました。